恋する*spring~春をうられたわたし~【完結】




荷物をトランクに入れ、みんなが車に乗るとすぐに出発した。

運転しているのは、さっき荷物を持ってくれたスキンヘッドの木村さん。
そのうしろに女の人。

助手席には金の短髪さん。そのうしろにわたし。



わたしは女の人の隣だ。

横目でチラッと女の人を見てみると、やっぱり美人。

なんでこんなに綺麗なんだろう。
うらやましい。



あっ………




「わたしの顔に何か付いてる?」



何回もチラチラと見ていたので目が合ってしまった。



「い、いいえ。
すみません」




なぜか謝ってしまった。




「そういえば、名前言ってなかったわね」





名前………?
確かに聞いてないけど……