「じゃあ……さ、話し聞いてくれる?」
「なんだ?」
「わたし、誕生日の前になると寝れなくなるの。
多分、倒れた理由はそれだと思う…………」
「なんでだ?」
翡翠の顔が強張った。
「わたし……誕生日の日に初めて売られたの………
寝ようとするとわたしを売った男の顔が出てきて……眠れない……
寝て起きたら知らない場所なんじゃないかって思うと………寝れない」
「そうか………
じゃあ、その男を思い出させないようにすればいいんじゃないか?」
そうだけど………
「どうやって?」
「こうやって」
「んッ………」
濃厚なキス……
「あッん…………はぁ」
「俺のことしか考えられないだろ?」
唇を離されそう聞かれた。
「うん……翡翠のことしか考えられない……」



