恋する*spring~春をうられたわたし~【完結】




「それは……」



翡翠の顔は見えない。
今、どんな顔してる?




「それは、本気で言ってんのか……?」



「………うん」



「それがお前の……珠莉の本当の気持ちか?」




「………うん」



わたしは頷いた。
だけど、



「珠莉………俺の顔を見て言え………」


手を掴まれて顔の前から退かされた。


翡翠の顔が見える。




翡翠………



違うんだよ………
ほんとは別れたくない……
翡翠が好きだよ……




「はっきり言え!!」



中々言わないわたしに翡翠は怒鳴った。




「ひ、すい……わた、し………わたし………ひすい、と………」



翡翠の顔を見ながら言う。
翡翠、わたしやっぱり………







「ひ、すいと……わ、別れ………たく、ない………」


しゃくりあげながらだけど、言った。


別れたくない。



「わ、わたし………ひすい、のこと、………すきだから………」