恋する*spring~春をうられたわたし~【完結】




「じゃあ……なんで会社に行かせてくれないの?!」

少し顔を歪めた翡翠。



「わたしのこと嫌なんでしょ?!
嫌いに……なったんでしょ?」



「そんなことない!」



「じゃあ……どうして………」



どうして………



「茜と………二人で………」



歩いてたの?


最後まで言えずに黙り込む。
声が震えて言えない。


だけど、言葉の代わりに涙が出た。


今でもあの時のことを思い出すと涙が出る。




「見てたのか……?」




その言葉は明らかに茜と一緒にいたことを肯定していた。



やっぱり、あれは翡翠と茜なんだね。



「わ、わたし………翡翠と……別れる……」




両手で顔を隠して言った。
翡翠の顔を見ては言えないから。