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ここは………?
目を開けると見慣れない白い天井だった。
窓の外は赤く染まっていた。
右手があったかい………
動かそうとしても動かせない。
「珠莉………?」
「翡翠……」
翡翠が右手を握りしめてくれていた。
「珠莉!」
体を起こすと翡翠に抱きしめられた。
「く、るしい…よ、翡翠……」
「珠莉……珠莉……」
何度も何度もわたしの名前を呼ぶ。
声が震えてる……
「珠莉………」
身体を離され両手で頬を包まれた。
視線が絡み合う。
翡翠のきれいな瞳がいつも力強い瞳が、今は力無なく揺れている。
心配………してくれてるの?
また、迷惑かけちゃった…………
「翡翠………わたし………」
「今は…………何も言うな……」
そう言われて、そっと唇にキスをくれた。
「先生呼んで来る」
それから翡翠は、白衣を着た人を連れて戻ってきた。



