起き上がろうとしても、起き上がれない。 だって、男の両手がわたしの顔の近くにあるから。 さっきからなんなの?! 次は何するつもり?! そう思って睨むように、男を見たけど、奴は平然とした顔をしてだんだん近づいてきた。 キス………? キスだけはだめ!!! わたしはおもいっきり目を潰って顔を背けた。 キスをされそうになると、いつもこうやって交わしてきた。 彼氏いたことあるけど、まだキスしたことない。 今思えば、付き合ってた男とはヤることだけヤってただけだった。 愛情なんてない。