「勝手に調べたのはこっちだ。気にするな。
だか、大変なのはこれからだ。やれるのか?」
「難しいかもしれないけど、頑張ります」
「何かあったら言え。
協力する」
「ありがとうございます!」
いつも険悪な二人なのに……なんか違和感。
「珠莉ちゃん、ごめんね」
二人をぼーっと見ていたら聖真さんに言われた。
「大丈夫です。
だから、あんまり気にしないで下さい」
「珠莉ちゃん………」
え?
チュ……
「おい!何やってんだよ!」
「珠莉ちゃんって本当にいい娘。
そして、今日もいい匂い♪」
翡翠の言葉を無視して抱きついてきた。
「黒崎社長?
これからも珠莉ちゃん、狙ってますから。
気をつけて下さいね♪」
そう言って聖真さんは逃げた。
「クソッ……のやろう……」
それから翡翠は、キスされたわたしの頬をずっと擦っていた。



