恋する*spring~春をうられたわたし~【完結】




「は、離して!!」



「暴れるんじゃねぇ!!」


「うっ………」



「珠莉!」



離してと、暴れていると腕で首を絞められた。



く、くるし………



「やめろ!珠莉を離せ!!」



ひすい………




「おっと、危ない危ない。
離さないよ。
こんな可愛い娘、滅多にいないからな」



「ケホッ……ケホッ」



首の絞めつけから解放され、噎せる。



「みんなそこから動くなよ」



そう言って百瀬社長は小刀を取り出した。


な、なんでそんな物持ってるの?!
これじゃあ本格的だよ…………





そして、百瀬社長はわたしを連れて、扉の方へ向かって行く。


わたし……どこに連れていかれる?



そう思ったとき………



バン!




「父さん!」