「百瀬社長は、裏でヤクザと繋がっていた。
前、珠莉が岡宮組のやつに連れていかれそうになったのも、この人が指示したからだ」
「う、うそ………」
「まぁ、その人を監禁していた事を警察に通報したから……岡宮組も終わりだな……」
「お前………どうやって調べた……」
「さあ?」
「クソッ」
亜由美さんのお父さんはものすごく悔しそうな顔をした。
終わったの……?
そう思って翡翠の傍に行こうとした。
「きゃあ!」
「珠莉!」
ばかなわたしは亜由美さんのお父さんの目の前を通ってしまい、捕まってしまった。
「どうせもう終わりなんだ。
この娘を人質に捕って、楽しい思いをしてから警察に行くよ」
ひ、人質?!
それに、楽しい思いってなに?!



