「それじゃあ、今から亜由美さんのお父様に会いに行って聞きましょう」
「何言ってるの?!
危ないわよ!!」
「大丈夫ですよ。
翡翠も百瀬の本社に行ってるらしいですし………」
翡翠に会いたいし………
「そうだけど……でも……」
「行きましょう!」
そう言って、亜由美さんの手を握り、車のところまで行った。
「わかったわよ……
どうなっても知らないからね」
それから車に乗って百瀬の本社へと向かった。
百瀬の本社は翡翠の会社と同じくらい大きい。
亜由美さんについていき、会社の中へ入った。
エレベーターに乗って、最上階まで行き、亜由美さんは扉の前で立ち止まった。
ノックして扉を開けると、翡翠が驚いた顔をしてこっちを見た。
「珠莉!」
「翡翠!」
翡翠の傍に駆け寄ろうと、小走りになった。



