恋する*spring~春をうられたわたし~【完結】




「はい……」



「あれだけ言ったのに………
まだ懲りてないのね」




ため息つかれた……



「あなた、社長から離れて、私の弟と付き合いなさい」



弟って聖真さんだよね……
嫌だ……


わたしは首を横に振った。



「社長から離れなさい!」



「嫌です!」



「離れなさい!!」



亜由美さんは引かない。
でも、わたしだってそれは………それだけは…………


「絶対に嫌です!
何があっても……翡翠と離れることだけはできません!!」




翡翠がいなきゃ………
わたしは………



「手を引きなさいって言ってるでしょ?!

そうでもしないと、あなたが………」




そこまで言って言葉を止めた亜由美さん。


わたしが………?