恋する*spring~春をうられたわたし~【完結】




そうだったんだ………


「翡翠!」



「あぁ、一緒に行こう」



やったぁ!



「シュリ姉、今千葉に住んでるの?」



「うん」



「今度遊びに行こうかな………」



「おいでよ!
一緒に遊ぼう!」



チッ……

翡翠から舌打ちが聞こえた。


「翡翠?どうしたの?」



「なんでもねぇよ」



なんでもなさそうな顔してないけど………



「あっもうこんな時間!
わたし、買い物行ってくるから!
珠莉ちゃんはゆっくりしてて」



そう言ってバタバタと出て行った。


お母さんが……買い物?




「母さん、シュリ姉が居なくなってから変わったんだ……
掃除とか洗濯とかもするようになったし、何より弟達を叩かなくなった……
俺達のことをよく考えてくれるんだ」