「それからも何回か売られて……北海道とか大阪とかいろんなところに行った………
それで……千葉で過ごして一年くらいたって、この人と……翡翠と出会ったの……」
そう言って翡翠を見た。
翡翠はわたしを見て微笑んだ。
そして、またお母さんに視線を戻し、話しを続けた。
「翡翠はそんなわたしを救ってくれた人……
翡翠は……すごくすごく大切な人……」
「彼氏なの?」
「うん」
恥ずかしくて視線を逸らして答えた。
「そう……」
とお母さんは短く答えた。
そして、
「珠莉ちゃんが居なくなって……みんな心配した。
みんなでポスター作ったり、いろんなところ捜しに行ったり………」
と、懐かしむように話してくれた。
みんなに心配かけちゃったね。



