「一週間くらいあるし、多分時間もある。
施設に行ってみるか?」



「いいの?!」



翡翠は頷いた。



「でも……でも、ほんとに時間がある時でいいからね?
神奈川に行けるだけでも、うれしい」



「ああ」




やったぁ!
ほんとにうれしい!



神奈川に行くから翡翠も誘ってくれたのかな。


茜に会いたい………


だけど会えるかわからない……



今は18歳。
それにもう3月だから、もしかしたら施設を出てるかもしれない………



施設に行ってもいないかもしれない。
だけど、行ってみる価値はある。
連絡先を知ってるかもしれないから………




茜に伝えたいことはたくさんある。

今までの事は話しずらいけど聞いてもらいたい。
そして、翡翠のことも………



「翡翠、ありがとう!」


そう言って翡翠のほっぺにキスをして、キッチンへ向かった。