それからみんな仕事を再開。
わたしは翡翠の膝上にまた座らされ、そこで手伝いをした。
理恵さんは翡翠を見て、
"午前中と全く違う。珠莉ちゃんがいるだけでこんなに変わるとは"
と意味がわからないことを言っていた。
最近、亜由美さんが全然来なくなった。
平和だな〜
そして、今日も平和に終わると思っていた。
仕事を終え、みんなが帰り支度をしていたとき、社長室の扉がノックも無しに、突然開いた。
「黒崎社長いますか?」
そう言って入って来たのは……………
昨日の男。
わたしは扉の近くにいて、男が入って来た瞬間に固まってしまった。
「お!社長の前にいいもの発見〜♪」
と、獲物を見つけたライオンのようにわたし見つめ、近寄ってきた。



