恋する*spring~春をうられたわたし~【完結】




そして、早百合さんはそのまま全部食べてしまった。


よかった。
口に合ったみたい。



「ごちそうさま♪おいしかったわ〜。
珠莉ちゃんって料理も上手なのね。
もうお嫁に来てほしいくらいだわ!」



すっかり泣き止んだ早百合さんはにこにこしながら、言ってきた。



「珠莉ちゃんは翡翠にはもったいない!
わたしと結婚して〜♪」


いきなり抱き着かれた。


え?



「珠莉ちゃんは優しいし、料理も上手で可愛いし………
家の馬鹿息子とは、大違い!
女の子が欲しかったー!」



えっと、これはどうしたらいいの?



「珠莉ちゃん好きー♪」



早百合さんはわたしの胸にほお擦りをしてきた。



「あら?」



今度はなんだろ?