恋する*spring~春をうられたわたし~【完結】




「珠莉、姉貴じゃなくて、母親だ」



え?…………
えぇぇ?!



「う、うそ………」



だって若いよ?!
そんな歳に見えないもん!!



「嘘じゃねぇ。
お袋も嘘つくなよ。
信じてんじゃねぇか」



「ごめんなさいねぇ〜。
翡翠の母親の黒崎早百合-クロサキサユリ-です。
よろしくね」



ほんとに翡翠のお母さん?!

しまった!
先に挨拶させちゃった……


「わ、わたしこそごめんなさい。
嘉春珠莉です。
翡翠とお付き合いさせてもらってます」



と焦って挨拶をした。
今度こそ嫌われた……



「ブッ」


声がした方を見ると、翡翠が笑っていた。

え?なんで笑うの?




「お、お前、そんな顔すんなよ。
お袋はそんなことで嫌ったりしねぇから」



と翡翠は言った。