恋する*spring~春をうられたわたし~【完結】




え?
だ、誰?


入って来たのは30代にも見える女性。

そして、わたしと目が合った。



「あら?かわいい〜♪
新しい娘がいる!」



いきなり抱き着いてきて、そう言った。





「どこから来たの?
名前は?歳は?
え〜とぉ、あとはあとは〜」



体を離されたかと思うと今度は質問攻め。




圧倒されて何も言えないでいると、横からため息が聞こえてきた。

すると、女の人と離され午前中のわたしの定位置だったところに座らされた。



つまり、翡翠の膝の上。




「やめろ……
珠莉が困ってんだろ」



「珠莉ちゃんって言うの?
かわいい〜♪
てか、あんた何してんの?
離しなさいよ。
あんたが触ったら妊娠する!」



妊娠って………
そこまでなんないよ。
お姉さん。