恋する*spring~春をうられたわたし~【完結】




キッチンを出て、社長室を見渡すけど、翡翠はいなかった。


誰かに呼ばれたのかな。



そう勝手に解釈して、コーヒーを作りに戻った。




コーヒーが出来たから、持って行くと翡翠は戻ってきていた。




「さっきどこに行ってたの?」



「部下に呼ばれたから行ってきた」




やっぱりそうだったんだ。



「はい、コーヒー」



翡翠にコーヒーを渡すと、一口飲んで"うまい"と言ってくれた。


よかった。




それから翡翠にまた呼ばれたけど、近寄ったらまた膝の上だと思い、行かなかった。


でも暇だったから、何かすることないかと聞きに近寄ると捕まってしまって、結局午前中は膝の上で過ごすはめになった。



そして、お昼前になってあることに気がついた。


あれ?
そういえば亜由美さん、今日は来てない。
いつもだったら、午前中に2・3回は来るのに。