わたしの頭が覚醒し始めたとき、時計を見ると丁度お昼だった。
そういえば、お腹空いてきたかも。
「翡翠、お昼何食べたい?」
「……ハムエッグ」
吹き出しそうになるのを我慢する。
翡翠ってほんとにハムエッグ好きだよね。
「わかった。
じゃあ作ってくる」
わたしがそう言ってベッドを出ると、翡翠もついて来た。
「まだ寝てていいのに」
「いや、いい」
そう………
と思いわたしは準備をする。
翡翠は冷蔵庫を開けて固まった。
冷蔵庫………
!!
思い付いて翡翠の方を見ると、翡翠の手にはガトーショコラが入った箱があった。
し、しまった………
「ユリ……これ………」



