恋する*spring~春をうられたわたし~【完結】




目を開けると目の前に翡翠。


翡翠に抱きしめられてることが、夢じゃないことを教えてくれた。




嬉しさと恥ずかしさで翡翠の胸に顔を埋めた。



「お前、襲われてぇのか?」



「え?お、起きてたの?」


「ああ」



「それなら、言ってよ!
恥ずかしいじゃん」



「ははっ、お前……本当に………」



ほんとに………?
なんだろ……



「ユリ、おはよう」



「おはよ……」



その続きは聞くことはなかった。
そのかわり、朝から濃厚なキスをされた。





わたしはまだ慣れてなくて、唇離されたときはまた肩で息をしていた。
頭もぼーっとする。



翡翠は相変わらず余裕そうな顔。
しかも、ものすごく満足げ。



その余裕がほしいよ。