「ごめんね、また迷惑かけちゃった……」
わたし一人じゃ何も出来ない………
「別に迷惑じゃねぇよ。
そんな顔するな」
翡翠は優しく頭を撫でてくれた。
翡翠はその後会計をしてレストランを出た。
「そういえば、女の人達は?」
「知らねぇ。
どっか行った」
先に出てきたのは翡翠じゃなかった?
まぁいいや。
「行こう、翡翠」
そして、翡翠とまた二人で水族館を回った。
翡翠は逸れないように、また手を繋いでくれた。
だけど、楽しいひと時は続かなかった。
出口から外に出た時に"あら?"と女の人の声がした。
その方向を見ると、今一番会いたくない人。
亜由美さん……
「社長!」
翡翠に会えて嬉しいのが亜由美さんの顔を見ただけでわかった。



