トイレから出てテーブルに戻ろうと足を進める。
だけど、わたしがいたテーブルのところには女の人が4、5人いた。
何?この人達………
その中心にいるのは翡翠。
お前が原因か!!
どうしよう……
戻りにくい……
そうやって近くで立ち止まっていると、肩に手をポンと置かれた。
ビクッとして、後ろを見ると、知らない人。
「ビンゴ!君どうしたの?
よかったら一緒にあそこで食べない?」
と、ニコニコ顔……いや、ニタニタ顔で言ってくる男。
男が見る方に視線を向けると、席に二人座っていた。
これが世間で言うナンパですか?!
なんでわたしなんかに………
というか、どうやって断ればいいの?
「なぁ、いいだろ?」
「わたしもうお昼食べましたし」
「いいよいいよ。
ただ座っとくだけで」
と言われ、腕を引っ張られた。
「ちょ、ちょっと……」



