「ユリ……俺こそごめん。
嫌がるお前にあんなことして…昨日の男と一緒だよな。
お前を傷付けた………」



翡翠はわたしに謝ってきた。



「もう……いいの……
だから……お願い……離れていかないで……
翡翠が居なくなるのが……怖い……」



「ユリ……俺は絶対お前から離れていかない。
お前が望まない限り……
絶対に」




翡翠はわたしから視線を離さずに言った。

その瞳が力強くて本当だって伝わってきて、安心することができた。




わたしが落ち着いた事に翡翠は気がついて、おでこにキスを落としてニコリと微笑んだ。



「仲直り……だな」



「うん」



わたしも笑顔になって返事をした。



―――コホン



と、わざとらしい咳ばらい。