翡翠が居なくなるのが……わたしから離れて行くのがものすごく怖い………



翡翠……
今すぐ会いたい……



「………て…ッ〜うが!!」



微かに光が漏れているドアの向こう側が騒がしい。



何事かと思ってドアに近付いた。



「ユリに会わせろ!!」



この声……
翡翠!!



わたしはドアを開け、テーブルのところに立っていた翡翠に思いっきり抱き着いた。




「!…ユリ………」



「翡翠………ごめんなさい……
大嫌いなんて嘘だよ……
だから、居なくならないで!

翡翠がいなかったら…わたし……わたし……」



夢の事もあって感情のコントロールが出来ない。



「ユリ」



翡翠は名前を呼び、身体を離して下を向いていたわたしの顔を両手で優しく包み視線を合わせた。