恋する*spring~春をうられたわたし~【完結】




「答えろ!!」



怖い……
自分でも身体がビクッとなったのがわかった。




「た、多分……昨日……
あの男の人に、首をキスされた時……ちょっと、痛かった……」



ドン!
鈍い音がした。
翡翠が机を殴った。



「くそ!!」



なんでそんなに怒ってるの?


そう思っていると、机に押し倒された。



「翡翠?」



そして、翡翠は昨日の男の人と同じところに顔を埋めた。



チュ…と音がして、昨日よりも激しい痛み。



「んッ……ひ、すい……痛い……やめて!」



なんでこんなことするの?
怖い…怖いよ……
翡翠………


離れたと思ったら、次は違うところに痛みが走る。




「いや……翡翠!」



視界が歪む……。
手で押しても効かない。