「呼べ」
「……す…ぃ」
チュ…
「もう一回」
リップ音をだし、おでこにキスをしてそう言われた。
「……ひすい」
チュ……
次は頬に。
「もう一回」
「ひすい……」
翡翠は首筋に顔を埋めた………
と思ったら、顔を上げた。
さっきの優しい顔とは違う、怖い顔。
眉間にシワを寄せてわたしを見る。
「どうしたの?」
「これ……どうした?
昨日の奴か?」
「?なんのこと?」
「キスマークだよ!」
キス……マーク……
ってあの?
そんなのついてる?
でも、もし付いてるんだったら昨日しか心当たりがない。
「誰だよ?!」
怖い………
翡翠のこんな顔、見たことない………



