「動くな」
冷たい目でそう言われた。
怖い………
「お前よく見るとかわいいな」
いきなり何?
「他の奴らまだ来ないし、ちょっと楽しませろ」
そう言いながら上着の中へ手を入れてきた。
「いや!やめて!!」
男を押すけど、力じゃ敵わなくて、男は難無く両手首を掴み片手で頭上に固定。
「今更何言ってんだよ。
お前今までいろんな男とヤッてきたんだろ。
俺がシても一緒だろ?」
確かに前はそうだった。
だけど………
だけど、今は違う。
翡翠と出会って、いつも傍にいてくれて守られてた。
だから、自分が自分の身体が気持ちが大切だって思えるようになってきていた。
なのに………
こんなのってない。
まだ外は明るい。
だけど、こんな暗くて狭い場所には誰も来ない。
翡翠………怖いよ………
助けて………



