人通りが多いところを選んで逃げるけど、スーツの人がたくさんいて怖い。
スーツの人はみんなヤクザ?っていうくらい警戒してしまう。
これじゃあ逃げれない。
と思うけど、後ろから追いかけてきてるから逃げることをやめられない。
ひたすら走っているせいか、今の場所が何処なのか全くわからない。
会社も見失った。
どうしよう。
後ろを見ると、人数が増えていた。
はぁはぁはぁ……
逃げなきゃ。
だけど、もう体力が限界。
あ、あそこで曲がろう。
そう思い、目当てのところまで、一目散に走った。
わたしは狭いビルとビルの間に入った。
そこで息を潜めて男達が通り過ぎるのを待つ。



