美佳は化粧は濃いが、美人の部類には入る。

胸はでかいし、スタイルだっていい。

茶色の髪は綺麗に巻いてあるし、爪の先まで、きちんと手入れが行き届いてる。

なにより


あんな野暮ったい眼鏡なんてかけてない。


頭は悪いが、森口なんかより、


よっぽど俺に釣り合ってる。

だよな

森口なんか追い掛ける必要なんてない。


美佳と楽しく帰った方がよっぽど有意義だ。



「…………なあ、美佳」

「なに？」

美佳が艶っぽい目で微笑みながら、俺を見上げる。

俺は、ゆっくり彼女へと手を伸ばして……