「坂崎楓斗くんでしょ?」


「おぉー正解!俺、何気に
有名人だしな!」


自覚ありなんだ。


自分が有名人なの。


そりゃー新入生代表挨拶
してたもんね。


「新入生代表挨拶してたから
有名人なったんじゃない?」


「あーぁ!そっか」


納得した様子の坂崎くん。


って、まさか自分が新入生代表挨拶してたこと忘れてたわけ
じゃないよねー?


な、わけないよね…。


そんなことを思っていると…。


「これでHRを終わる!
寄り道せずに帰れよー!」


そう言うと先生は
教室を出ていた。


て、あーーーーーっ!!!


坂崎くんとのお喋りに夢中に
なりすぎて先生の話聞くの
忘れてたしーっ!!!


あ、でもいっか!


たいした話はしてない
だろうし!