「あ、あのー助けてくれて
ありがとう」


坂崎くんにお礼を言った。


もし、坂崎くんが助けて
くれなかったらそのまま
先輩方に連れて行かれてた。


坂崎くんには本当に
感謝してるよ。


「全然いいよ!
今度から気をつけろよ」


そう言い残すと
彼は去って行った。


あたしは、坂崎くんの後ろ姿
を見えなくなるまで見つめた。


これが、あたしと楓斗の
出逢いでした。