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数分かかる道のりを右汰と左汰と歩き目的地につくと、門の前で腕を組ながら門番と話すある人の姿があった
「……あ」
黒くて長い綺麗な髪の毛を一つにまとめ、その整った顔をつきに私は急いで彼に近寄るとその姿をみた彼がニヤと口元を緩めた
「呉羽さんっ!」
「沙優?」
呉羽さんに"沙優"だなんて、今となっては慣れたけど…最初はなんだかとてもくすぐったかった
と、言うのも呉羽さんに呼び捨てをされるようになったのはつい最近
私が扇李と上手くいってから、なんでか呉羽さんは頻繁に宮殿に来る
その度に私の所に来て数時間話しをするうちに、自然と呼び方が変わり最初とはうってかわり仲良くなった
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