「どうも、初めまして…海鈴です。で、あっちの無愛想に立ってるのが紫音」 指をさす先には、紫音と呼ばれた男性が少し私を見つめてすぐに興味がないのか視線を反らしてしまう 「噂には聞いていたけど、随分とイメージと違うみたいだよ…呉羽」 「?」 い、イメージと違う? 「僕の界では、扇李の新しい花嫁は性格が悪く礼儀もない箱入り娘って話だ」 「あ…はは」 そ、そんな噂さがあるの?だとしたら、相当印象が悪かっただろう 苦笑いをする私に対して呉羽さんは笑いながら私の頭に手を乗せる ・