ずっとキミだけ。

「な、なんでもなぃよ?」


顔が赤くなるのが分かる。

「そ?」


そんなに見ないで。
お願いだから。

私は、この状況にたえられず逃げようとした。

けれど、蓮に捕まった。

「ちょ。な、なに?」

今、蓮に後ろから抱きつかれてる状態。

ヤバい。心臓が持たない。

「なんで逃げようとしてんだよ。」

いつもの蓮じゃない。

耳元で囁くから、ドキドキは一向に止まない。


「に、逃げてなんか....」

「嘘つけ。俺の事好きなのか?」

わざとらしく言ってる蓮。


好き?


好きかもしれない。

私は、男子にこんな感情を持ったのは初めてだ。


「す、好きって言ったらどーなんのよ。」

「......俺も好きって言う。」

「へ!?」


俺も好きって言う?

ぁ.....ぅ......


私は、はずかさMAXだった。

「なんか、わかんねぇけど.....好きになっちまったんだよ。」


ぇ。

「最初、ぶつかってきた時は、危なっかしいやつだな。って思ってた。けど、ダチとかが、唯のこと好きとか、気になるとか言ってて、ある意味イラついてた。そしたら、いつのまにか唯を目で追ってて、さっき告白されてるとこ見たら、ものすごい腹が立って。唯が好きなんだ。って思った。俺、こんなん初めてだからさ、よくわかんねぇけど、唯を誰にも触らせたくねぇんだよ。」

蓮が切なそうに話していた。


私は、よくわからないけど、蓮と同じ気持ちだとわかった。