使者の黙示録

シスター・マヤの言葉に、団司はガックリとうなだれると


「そうですか…」


と、ひと言かえすのだった。


(悪い人ではなさそうだ)


シスター・マヤは、団司の以外そうに思える一面に驚きながらも、そう思う。

しかし、これ以上彼と一緒にいると、ややこしい事になりそうな気がする。


とにかく、早く修道院に帰ろうと思った彼女は

団司に「では、失礼します」と言おうとするのだが

彼の方が先に、シスター・マヤに向かって口を開く。


「でも、あなたの隣にいるオチビちゃんは、美味しそうにジュースを飲んでますよ」