だが、この計画は

最初からすんなりと、思いどおりに進んだわけではなかった。


マザー・アミコは計画を実施するにあたり、少女たちに同行して

アーケードの真ん中を歩きながら、郵便局までの道のりを教えようとする。

その際、少女たちを見るまわりの人々の反応を探るのだが

通りを歩く男たちの目が

少女たちではなく自分の方に集まっていることに、彼女は戸惑う。


徹底した自己管理を己に課しているマザー・アミコだが

彼女は、自分が強烈なフェロモンを周囲に放っていることに、まったく気づいていなかった。