使者の黙示録

(それなら、なぜあの男は私の前に現れたのだ?)


マザー・アミコの頭は混乱してくる。

そんな彼女の状態にはお構いなしに、野瀬が話をつづける。


「あの男が修道院の少女たちと接触したのも、あなたの前に姿を現したのも」


野瀬の口調は、いたって冷静だ。


「彼の意図したことではないでしょう」

(本当に、そうなのか?)


団司に、死を覚悟するほどの恐怖にさらされたマザー・アミコは

野瀬の話すことに合点がいかない。


因みに野瀬は

団司の人間離れした得体の知れない、説明のつかない力を認めている。