使者の黙示録

「最近は頭の方もうすくなってきて、将来ハゲるのではないかと気になって仕方ないんです」

「うわはははは!」


思いきりウケている。

野瀬は、とっさに思いついたことを話しただけなのだが

涙を流しながら腹をかかえて笑う団司の反応は、意外だった。

団司の笑顔、そして笑い声は

裏社会の人間には、真似しようにも真似できない純粋なものだ。


そんな団司を、野瀬が呆然となって眺めていると

団司の視線が、急にアーケード方向の一点に固定される。

野瀬が背中を振り返る。

その目に飛び込んできたのは、白い修道服を着た少女たちの歩く姿だった。