使者の黙示録

(バ、バカな!)


団司が「ショック・イン」のパチンコ店に入ったときに

その店の真ん前にあるコンビニで、タバコを吸っていた野瀬の姿を

まさか団司の目が捉えていたとは、野瀬は夢にも思わない。


(あのとき、この男はすでに俺のことを認識していただと!?)


どこまでも自分を目立たなくして、己の存在を他人に意識させないことに絶対の自信をもつ野瀬は

いままで築き上げてきたものの全てが、粉々に打ち砕かれるようなショックを受ける。


野瀬の全身に鳥肌があわ立つ。

ポーカーフェイスを貫く野瀬も、さすがに動揺を隠せない。