使者の黙示録

2台の携帯電話は最新型であり

バッテリーは昨夜充電して、この時間に電源が落ちる心配はないはずだ。


ともあれ、野瀬は急ぎアーケードに向かう。

もし、自分が団司であれば

昨日に続き、今日も尾行されているのではないかと意識して

自分のバックにいる組織との接触は避けるところだ。


そうであれば、アーケード近隣の公園で待機していれば

少女たちに接触をはかろうとする団司を、捉えることが出来るかもしれない。


(おそらく、それが正解だろう)


そう思いながら、内心焦っている野瀬は

息を切らしながらアーケードに到着する。