使者の黙示録

団司は涼しげな口調でマザー・アミコに語る。


「一般の人たちは、なにも知らなくても」


その言葉に、マザー・アミコの警戒心がよみがえる。


「神様は、すべてを」


ギンッと、団司の目が鋭く光る。


「ご存知ですよ」


その直後

団司からマザー・アミコに向かって、目には見えない凄まじい圧力が襲いかかる。


威圧感と言ってよい、それは

ヤクザや暴力団の長が漂わせるものとは、質も桁もまったく違う。

まるで、一国の王の前では、いかなる者も地にひれ伏すような

絶大なる威厳を感じさせる圧力が、マザー・アミコの全身を締めあげる。