そんな潤に惚れたのは、小学一年生の時。
「おはよー」
「あ、おはよう、仲梨くんっ。」
私と潤は、隣の席だったの。
この時の担任の先生は、席替えを一年間ずっとしない人だったから
つまりは一年間ずっと隣だった訳。
だから潤も、積極的に話し掛けてくれてたんだ。
いつも笑わせてくれて
いつも面白くて
いつも話し掛けてくれて
いつのまにか、潤を目で追うようになった。
今日も話し掛けてくれるかなぁ
って、この頃の楽しみは、潤だった。
時が経てば経つほど、その気持ちは大きくなって。
これが恋なんだ、と気付き。
私は、小学一年生で
“初恋”という物を知ったんだ。

