「今日、うちのクラスに転入生が来るって」


「ふぅん」


「カッコいい男の子らしいよ」


「へー・・・」


莉絵があたしに気を使ってくれているのは分かる


だけど、どうもテンションが上がらない



「もしかしてあんたの隣かもね」


「・・・まぁ、そうかもね」


あたしの隣は病気で休みが多い子なのだ(大丈夫かな・・・(;一_一))


「ていうか一輝のどこが良かったの?」


遠慮がちに聞いてきた莉絵


気を使ってくれているんだなぁ・・・とジンワリとする・・・が、


「・・・」


莉絵の方を向いたまま、口をポカーンと開けたあたし


「!?だ、大丈夫!?ごめんね!!?」


・・・?


「だ、いじょ、う、、ぶ」


ロボットみたい(笑)


・・・なぜロボット化したかというと



・・・今まで「一輝のどこが好きになった」なんて

考えたこともなかった・・・



え~と・・・


1、カッコいい

2、たまに抜けている

3、スポーツ万能・成績優秀・・・つまり文武両道

4、優しい


・・・あと



何かあったっけ?




しゃべったことあったけ??




・・・もしかしてさ




みんなが「カッコいい」とか「一輝君のこと好き」だとか



言ってたから



あたしも好きって勘違いした・・・とかじゃないよね???







・・・あちゃぁ~・・・




なんだろ、この気持ち・・・