さて…、
どうしようかなー。
シミにならなきゃいいけど。
とりあえず、涼音に服を持ってきてもらうか。
涼音(スズネ)はいとこで保健医をしている。変態だが。
念のための服ぐらいは持っているだろう。
連絡をしようと携帯を取り出すと
プルルルルルッ
「うおっ!って涼音!?」
涼音からタイミングよく電話がかかってきた。
「丁度良かった!涼音ー服もってきてくんない?」
「それどころじゃないの!!」
焦っている様子だ。
何かあったようだ。
「それがないのよ!」
「何が?」
「媚薬が!!」
……は?
今媚薬って言った?
「あのさー、もう一回言ってくれる?」
「だから!媚薬がないのよ!後で試そうと…」
媚薬ってあれしかないよな。
「アホか!!てめぇ何持ってきてんだよ!なくなったー?知るか!!」
ブチッ
はぁー、
何考えてんだか…。
怒鳴ったら喉かわいたなぁ。
「水ねぇかなー。…なんだあれ?」
窓際の机の上に何か置いてある。
そばに寄るとワイングラスの中に水が入っている。
「死んだら死んだでその時考えるってことで」
クイッと飲み干した。
