「千雪?」 「ご、めんっ」 熱い指先と唇が首と耳と胸を刺激する。 抵抗したいのに、できない…。 「千雪、今何してんの?」 冷めた声が電話越しに聞こえた。 そして、奪われたケータイ。 「えっ」 「兄貴、手遅れだよ。千雪さんは俺がもらうから」 そう言って、電源ボタンを押してあたしのケータイは放り投げられた。