会話をしている二人の男子の姿があり、


― どっちかな…

大きくなったら…わかんないなぁ… ―



百合華は、

無意識にじっと見つめていた。



― あっ… ―



一人の男子が視線に気づき、百合華を見る。

目があってしまって、


― 私…見つめていたんだ…どのくらい、だろう…

変に 思われたりして… ―



百合華は、
バツ悪く目をそらす。


男子は再び
友達と会話をはじめて、
男子たちは、

会話をしながら、

百合華の前を通りすぎていく。



百合華は、

遠くなってゆく後ろ姿を見つめる…



― あの人、

なのかなぁ… ―



百合華は、
あやふやな再会に、

漠然と

歩き始めた。

―――…