小さな花



「紀伊さん。今回の計画は…?」

「今回はある薬を奪う」

「もしかして…No.5に侵入するんですか?」

紀伊さんは無言で頷く。

「今回侵入する奴は葵に頼もうと思う」

「葵さんに?女の子じゃないですか」

「アイツは足が速いからな。大丈夫だ」

No.5に侵入。

それは簡単な事じゃない。No.5は研究所が中心になっていて警備も固い。

それを葵さん1人で実行するなんて…。