小さな花



「確信できるんですか?何もしてないのに…」

「できるに決まってんだろ。俺を誰だと思う?」

その時の紀伊さんの瞳はとても強い瞳をしていたんだ。

見たことのないほど深い紅で。

「行ってやれよ」

「はい!」

どうして紀伊さんは何でもわかってしまうんだろう。