「………………馬鹿みたいに優しくて…お人好しで……ちょっと天然な方でね………………お母様とは政略結婚でしたけれど………………………お母様が本当に好きだったみたい………」
―――何かなリネット?………そんな気難しい顔は止めなさい。まだお前は3歳にもならないだろう…?子供らしく無いな…。
―――お父様、ねぇお父様。……お母様とはせーりゃく結婚だったって聞きましたけど……本当ですの?
―――……ん―誰から聞いたのかな?…そうだよ、政略結婚だったんだよ。でも私達は仲良しだよ。
―――お母様のこと好き―?
―――うん。勿論、大好きだよ。とても好きだから、エルシアもリネットもいるし、次の妹か弟も生まれるんだよ。………………幸せだよ……とても。
―――せーりゃく結婚なのに、お母様もお父様もお互い好きなのね。
―――………そうだね。………………でもね………お互い好きかもしれないけれど………………愛しているのは……私の方…だけかもしれない。
―――………??
―――………いつもね、私は………罪悪感を抱えているんだよ。……ああ…ごめんねリネット、分からないねそんな事。……………………………………そう………私なんかで、良かったのか…と………。
―――……彼女はいつも私に隠れて………………泣いて…いるからね。


